すでに完成型と思われたあの超薄型でコンパクトなiPod nanoがまさかのフルモデルチェンジを2006年9月13日突然発表と同時に発売された。
iPod nanoは元々iPod miniの後継に当たるモデルで、大きな違いというとやはりHDDとフラッシュメモリーの記憶媒体の違いだ。
miniが登場した時は今のようにフラッシュメモリーが1GBなんてモデルはなく、128MBや256MB。高価なモデルでも512MBというのが標準だった。
しかしメモリーの低価格化もあり、1GBや2GBであっても比較手に入手しやすくなってきたのを境に、アップル社は小型でカジュアルだが耐震性などデリケートなHDDタイプのminiを廃止し、従来とほぼ同容量のフラッシュメモリーを採用した「1,000 songs in your pocket」をキーワードにnanoを発売した。
nanoはフラッシュメモリータイプなので駆動するモーターがない。よって省電力はもちろん、耐震性にも優れ激しいスポーツ中に使用もでき、なおかつ超薄型・超小型ボディーを実現しており瞬く間にヒット商品となった。
そのiPod nanoが2世代目となっり、miniにあった待望の5カラーと大容量8GBのフラッシュメモリーを塔載したモデルを追加して登場した。
見た目のデザイン自体、角が取れた以外基本となるiPodのデザインを継承しているが、一体中身はどう変更されているのだろう。
1世代目nanoと比較してみよう。

■製品・価格情報 新iPod nano 2GB シルバー「MA477J/A」
■製品・価格情報 新iPod nano 4GB シルバー「MA426J/A」
■製品・価格情報 新iPod nano 4GB ブルー「MA428J/A」

■製品・価格情報 新iPod nano 4GB ピンク「MA489J/A」
■製品・価格情報 新iPod nano 4GB グリーン「MA487J/A」
■製品・価格情報 新iPod nano 8GB ブラック「MA497J/A」

■amazonでiPodを調べるにはこちら。
  ipod nano 1G iPod nano 2G 比較の解説
HDD容量 1GB/2GB/4GB 2GB/4GB/8GB 1Gでも大容量版が登場するという噂はあったが4GBまでとなった。2Gでは4GBを売れ筋モデルと見ており、大容量版としてフラッシュメモリーで8GBを実現している。
カラー (2GBモデル)
(4GBモデル)
(8GBモデル)
miniの時にあったカラーが復活し、よりカジュアルさが増した。
残念なのは全ラインナップでカラーが選べないという事。
ディスプレイ 1.5インチ(対角)液晶ディスプレイ
176 x 132ピクセル解像度
0.168mmドットピッチ

LEDバックライト付き
1.5インチ(対角)液晶ディスプレイ
176 x 132ピクセル解像度
0.168mmドットピッチ

青白色LEDバックライト付き
液晶は基本仕様は変更はないが、輝度が1Gより40%アップしている。
オーディオフォーマット AAC (16〜320 Kbps)
保護されたAAC (iTunes Storeから購入)
MP3 (16〜320 Kbps)
MP3 VBR, Audible(フォーマット2、3、4)
Apple Lossless
AIFF
WAV
AAC (16〜320 Kbps)
保護されたAAC (iTunes Storeから購入)
MP3 (16〜320 Kbps)
MP3 VBR, Audible(フォーマット2、3、4)
Apple Lossless
AIFF
WAV
変更なし
ビデオフォーマット ノーサポート ノーサポート 今回もnanoはビデオをサポートしない。
Photoサポート JPEG
BMP
GIF
TIFF
PSD(Macのみ)
PNG(iPodで表示可能なサイズに変換
JPEG
BMP
GIF
TIFF
PSD(Macのみ)
PNG(iPodで表示可能なサイズに変換
変更なし
バッテリー駆動時間 音楽再生:最長14時間
スライドショー再生時間:最長4時間
音楽再生:最長24時間
スライドショー再生時間:
最長5時間
バッテリー駆動時間が大幅にアップしている。
音楽再生にいたってはなんと10時間もアップしている。
充電時間 約3時間(1.5時間でバッテリー容量の80%を高速充電) 約3時間(1.5時間でバッテリー容量の80%を高速充電) 充電時間に変更はない。
入出力端子 Dockコネクタ
ステレオミニジャック
Dockコネクタ
ステレオミニジャック
変更なし
本体サイズ 90x40x6.9mm 90x40x6.5mm 本体の厚みが0.4mm薄型化されているが、0.4mmなのでほぼ同サイズとみていいだろう。
しかし角が取れた2Gのデザインは1Gと比較しても小型化されたイメージがある。
重量 42g 40g およそ2g軽量化されている。
あの1世代目の超薄型・超小型ボディーから多少ではあるが0.4mm薄型化し、さらに2gの軽量化を実現しておりながら、8GBモデルの大容量化やバッテリー駆動時間の大幅アップには驚かされる。
また、miniで好評だったがnanoに継承されなかった5カラーも今回より復活し、カジュアルなイメージが増した。
完全再設計されたとあるが、すでに完成されたモデルだけに基本となる設計仕様には大きな変更はない。より大容量を求める人や、出張などが多くより長時間再生を求めるユーザーには新iPod nanoは魅力的だろう。
iPod nano 1G iPod nano 2G 解説
ボディ 光沢アクリル板を表面に貼り付け。
傷がつきやすい。
背面はiPodらしく光沢ミラー仕上げでこちらはもっと傷つきやすい。
アルミニウム
表・裏の両面にアルミを採用。
背面もカラー化されている。
ボディーにアルミを採用した事により軽量化を実現している。
また、アルミの質感も魅力的だ。
再生方法の追加 - ギャップレス再生に対応 この機能は曲間を空けずに連続として再生できる機能。
操作面 クイックホイールによる操作 クイックホイールにより操作に加え、文字を使った検索機能を追加 これまでの操作に文字を使った検索が可能となり、大量に保存したデータを探しやすくなった。
イヤホン
こちらが従来のイヤホン。
インナーイヤータイプというのは同じだが、デザイン・仕様が変更された
棒(?)の長さが変わりましたね。
液晶の輝度が上がり、アウトドアで使う事が多いiPodなだけにこれまで見難かった表示も明るく見やすくなっているが、ビデオ再生の対応していないだけにそれほど輝度のアップが必要かどうかが問題だ。
写真のスライドショーを太陽の下で見る人はそんなにいないだろう。
ただ、頻繁に曲を選曲したり、タイトルをチェックしたい人には見やすくなった機能だろう。
傷つきやすかったボディーもアルミの質感により傷つきにくくなっただろう。
また、これにより軽量化を実現している。
しかしアルミはスチールと比較するとやわらかい素材なので強度が気になる。どれほどの強度があるかが問題だ。
■製品・価格情報 新iPod nano 2GB シルバー「MA477J/A」
■製品・価格情報 新iPod nano 4GB シルバー「MA426J/A」
■製品・価格情報 新iPod nano 4GB ブルー「MA428J/A」

■製品・価格情報 新iPod nano 4GB ピンク「MA489J/A」
■製品・価格情報 新iPod nano 4GB グリーン「MA487J/A」
■製品・価格情報 新iPod nano 8GB ブラック「MA497J/A」
■amazonでiPodを調べるにはこちら。
アップルが、完全再設計というだけにデザイン的にはカラーの追加とボディーの質感、そして角を落とした事により実際それほど小型化されたわけでもないが小型化イメージがあるが、基本的に従来モデルでも何ら問題がない。
外観以外で大きく違う所とえばやはり1Gにはなかった8GBという大容量のフラッシュメモリーの塔載でコアなユーザーにも対応した事と、約10時間もアップした連続再生時間だろう。
カラーがホワイトかブラックで毎日充電しますという方で、4GB程度の容量でよければ十分であれば従来モデルが処分価格になる事もありお徳な場合もあるので新規で購入を考えるのであれば従来モデルも視野にいれるとよい。
■価格情報 旧iPod nano 1GBモデル ホワイト「MA350J/A」
■価格情報 旧iPod nano 1GBモデル ブラック「MA352J/A」
■価格情報 旧iPod nano 2GBモデル ホワイト「MA004J/A」
■価格情報 旧iPod nano 2GBモデル ブラック「MA099J/A」
■価格情報 旧iPod nano 4GBモデル ホワイト「MA005J/A」

■価格情報 旧iPod nano 4GBモデル ブラック「MA102J/A」
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■Apple iPod

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